離乳食の卵はいつから?初期(5〜6ヶ月)に固ゆで卵の卵黄から

こんな方へおすすめの記事
  • 離乳食の卵っていつから食べさせたらいいかわからない
  • まだ卵を食べさせてない
  • 卵はアレルギーにならないか心配

卵は、3大食物アレルギーのひとつなので、はじめてあげるときは他の食べものよりも慎重になりますよね。

この記事では、

  • 卵をはじめてあげる時期
  • 卵をあげる方法

について解説しています。

カオルコ

離乳食の卵に関するQ&Aも載せているので、ぜひ最後まで見て見てください!

離乳食の卵はいつから?の結論
  • 初期(5〜6ヶ月)に卵黄を少量から
  • 初日は固ゆで卵の卵黄を耳かき1さじ分
  • 全卵は中期(7〜8ヶ月)から
目次

離乳食の卵黄は初期(5〜6ヶ月)からはじめる

以前は、卵黄は中期(7〜8ヶ月頃)からはじめるようになっていましたが、授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)で改訂があり、初期(5〜6ヶ月)からはじめるように変わりました。

以前はアレルギーの可能性がある食物は食べるのを遅らせる方が良いと考えられていました。現在は、特定の食物の開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないと言われています(授乳・離乳の支援ガイド2019年改訂版)。
研究でも、生後6ヶ月より固ゆで卵を少量ずつ摂取させることにより、鶏卵アレルギーを8割予防できることが実証されています(Natsume et al., 2017)。

卵黄は5〜6ヶ月頃に、おかゆや野菜などに慣れてから、少量から食べさせます。

アトピー性皮膚炎と診断されている、皮膚にかゆみを伴う湿疹があるなど肌トラブルがある場合は、食物アレルギーのリスクが高いので主治医に相談してから卵をはじめることをおすすめします。

離乳食のはじめての卵黄の与え方

STEP
卵を茹でる

卵を約20分間しっかりゆでましょう。ゆで上がったらすぐに冷水にしばらくつけると殻がむけやすくなります。

STEP
卵黄を取りだす

殻をむいた卵を半分に割り、卵黄を取りだします。その後、卵黄の中央部分から、耳かき1さじ程度のごく少量をすくって取りだしましょう。

STEP
裏ごしする

写真は卵黄1個全部を裏ごししています。

初日は黄身の真ん中部分から1さじ分取り出して使い、残りは全部一気に裏ごしして冷凍しておくと便利です。

STEP
とろみを出す

少量の湯やだし汁を加え、とろとろになるまで伸ばしましょう。もしくは、おかゆに混ぜるのもありです。

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様子を見つつ、問題ないようなら2〜3日に1回程度少しずつ量を増やしながら食べさせます。

1ヶ月程度卵黄のみを試したら、離乳中期(7〜8ヶ月頃)から全卵を試していきましょう

離乳食の全卵はいつから?

全卵は、離乳中期(7〜8ヶ月頃)からはじめます。

全卵を最初に食べさせる時にも、卵黄と同じようにしっかりと加熱したものをあげましょう。

ゆで卵でもいいですし、しっかり加熱したいり卵でもいいです。食べやすいように裏ごししたり、すりつぶしたりしましょう。

カオルコ

すりつぶした卵は、おかゆに混ぜてあげると食べやすいです!

はじめて卵黄や全卵をあげるときは病院の診察ができる時間に

はじめて卵黄や全卵をあげるのは、必ず病院の診察ができる時間帯にしましょう。食物アレルギーの症状はさまざまで判断が難しいのですが、次のような症状がみられたら小児科を受診してください。

目の充血、まぶたのむくみ、結膜浮腫(白目の表面の結膜の下に水がたまった状態)
鼻水、鼻づまり、くしゃみ
くちびるのはれ、かゆみ、口の中の違和感、口の中のはれ
のどせき、かゆみ、のどのはれ、ぜん鳴(呼吸のときに「ぜいぜい」や「ひゅうひゅう」といった音がすること)、呼吸困難
皮膚じんましん、湿疹、かゆみ、はれ、発赤、熱
胃腸下痢、おう吐、吐き気、腹痛、血便
全身アナフィラキシー

アナフィラキシーとは、アレルゲンとなる食品を口にしたことをきっかけに短時間で全身にアレルギー症状が出る反応です。
血圧低下、呼吸困難、おう吐、意識障害などを引き起こし、場合によっては命にかかわることもあります。このような症状がみられたらすぐに救急車を呼びましょう。

離乳食の卵はいつから?のQ&A

卵を黄身から食べさせるのはどうして?

卵アレルギーは、卵白に含まれるたんぱく質が原因のことが多いからです。

離乳食では、アレルギーが出にくい卵黄からはじめます。アレルゲン物質は加熱することで少なくなるので、はじめての卵はしっかりと加熱した卵黄を少量からはじめましょう。

7〜8ヶ月以降の赤ちゃんだけど、まだ卵を食べさせてない。どうやってあげればいい?

初期にあげる時と同じ、固ゆで卵の卵黄からスタートしましょう。

中期以降にはじめて卵をあげるときもアレルギーの心配があるので、初期にあげるときと同じようにはじめます。

固ゆで卵の卵黄を少量からスタートしましょう。

卵ボーロはいつから?

離乳中期(9〜11ヶ月頃)からが目安となります。

卵ボーロに入っている卵の量はごく少量で小麦も入っているため、卵ボーロと卵は別のものと考えた方がいいです。

卵が入ったベビーフードでも大丈夫?

慣れるまでは、ベビーフードじゃなくて素材の卵が安心です。

ベビーフードに入っている卵の量がわからないので、慣れるまでは卵黄を裏ごししたり、潰したりしたもの(中期以降は全卵もOK)をおすすめします。

離乳食の卵はいつから?のまとめ

まとめ
  • 初期(5〜6ヶ月)に卵黄を少量から
  • 初日は固ゆで卵の卵黄を耳かき1さじ分
  • 全卵は中期(7〜8ヶ月)から

卵は3大アレルギーの一つなので、慎重に進めましょう。

まずは初期(5〜6ヶ月)のおかゆや野菜に慣れたころに、卵黄を耳かき1さじ分からはじめます。

卵をはじめてあげるときは、アレルギーの症状が出てもすぐに病院を受診できるように病院が空いている時間にしましょう。

あなたの赤ちゃんの離乳食がうまくいきますように!応援しています。

参考文献
  • 厚生労働省.「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0314-17.html(参照2020-03-22)
  • Natsume O et al..Two-step egg introduction for prevention of egg allergy in high-risk infants with eczema (PETIT): a randomised, double-blind, placebo-controlled trial. The Lancet Journal. 2017, 389, p.276-286
  • 西村俊彦.ひよこクラブ1月号.ベネッセコーポレーション,2020,p.218
  • 山口真弓.作り方・進め方が1冊でわかるはじめてのおいしい離乳食.ナツメ社.2017.p.207

この記事は2020年3月現在の情報で執筆しています。今後、「授乳・離乳の支援ガイド」の改訂により、情報が変わる可能性もあります。

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