赤ちゃんが離乳食食べない
離乳食の相談を受ける中で、一番多いお悩みがこちらです。わたしも長女の離乳食の中で、一番悩んだのは離乳食を食べない時期でした。
おそらく、悩んでいるママやパパはネットでたくさん検索をすると思うんです。「どうやったらわが子は食べるようになってくれるのか?」って。
検索をして、色々試してみて、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。離乳食は正解がなくて赤ちゃんそれぞれだから。
実際に検索して検索結果にあがってくるサイトって、離乳食本に書いてあるような教科書的な情報ばっかりじゃないですか?調べていてもそれが続くと「それが理想なのはわかるんだけど、実際無理なのよ」とツッコミ入れたくなります…。
教科書的なサイトで解決できればいいけど、解決できなかったら落ち込んだり、さらに辛くなったりしちゃうママやパパもいるんじゃないでしょうか。
落ち込んだり、辛くなったりした時に、ママやパパを助けてくれるのは「ツラいよね、悩むよね」っていう共感だったり、「うちの子も全然食べなかったけど食べるようになったよ!」っていう体験談だと思うんです。
体験談を読むことで、「うちの子もいつか食べるようになるよね、焦らないで気長にいこう!」って少しでも前向きになれますよね。
この記事では、離乳食を食べない悩みを乗り越えたママたちの体験談を集めました。前半はわたしの体験談を、後半は離乳食食べない問題を乗り越えた3名のブロガーさんを紹介しています。
この記事を読んだら、きっと心が楽になってもらえると思います。
離乳食に疲れていても、「また、明日から適度にがんばろ」と思ってもらえたらいいな。
離乳食を食べない時にチェックしたいポイントはこちらに書いていいるので、あわせて参考にしてみてくださいね。
離乳食食べない娘が食べるようになった体験談
現在2歳10ヶ月の長女は、食べるのも料理するのも大好きな食いしん坊娘です。
そんな娘も離乳食を食べない時期が3回ありました。離乳食は一進一退。食べたり食べなかったりする時期があるとよく言うんですが、ほんとうにその通りでした。
5ヶ月:離乳食をはじめたけど1〜2口から増えず
「5ヶ月になったら離乳食をはじめよう!」とはじめた離乳食。初日はパクッと食べてくれて順調♪と思っていましたが、1〜2口から全然増えませんでした。
結局、1ヶ月離乳食をおやすみして6ヶ月中旬に再開します。
食べなかった理由は「まだ離乳食をスタートする時期じゃなかったから」。当時は育児アプリやInstagramを見て、そろそろ離乳食をはじめないと!!!と焦って離乳食スタートしていました。
でも、焦らなくていいし、赤ちゃんに合わせてゆっくりはじめていいんですよね。
当時の自分に「ゆっくりでいいよ!」って伝えてあげたい…。
離乳食をスタートする時期については、この記事にまとめています。
7〜8ヶ月:よくわからないけどあまり食べない時期
6ヶ月中旬に離乳食を再スタートしてからは順調に食べていたのですが、この辺はよくわからないけどあまり食べない時期でした。
よくわからないけどと言いましたが、正確に言うと、離乳食が迷走していた時期です。
当時、離乳食の作り方がわからなくて、わたしの住んでいる市は保健センターでの離乳食講座がなかったので、個人の方がやっている離乳食講座を探して参加しました。
そこで講師の先生に言われたのは「大人の食事を潰してあげたらいいのよ〜。昔はみんなそうだったでしょ?」でした。
講座の内容は「みんなで大人の食事を作って、大人の食事をつぶして赤ちゃんにあげる」。
白ご飯をつぶして味噌汁の汁でのばしあげて、味噌汁は大人の味つけのものをそのままつぶしてあげました。そしたら、娘、ちゃんとに食べるんです!
「離乳食ってこんなに適当でいいんだ!!!」今までわからないと困っていた離乳食ですが、講師の先生に大人の食事をつぶしてあげれば良いと教えてもらい、気にしていたのが180度逆転。
「いつか食べるようになるでしょ」と適当になっていきました。
大人の食事を適当につぶしてあげていたこの時期、当時はあまり気にしていなかったのですが、振り返ってみるとあんまり食べていなかったです。
ある日、大人の白ご飯をつぶして娘にあげていたら、飲み込めずにむせて、胃の中のものまで吐いてしまったのをきっかけに猛反省。それから、きちんと離乳食を勉強しはじめました。
1歳すぎ:食べムラが激しくて、白ご飯と野菜はポイッと捨てられる
離乳食をそれなりに勉強しながら食事を作っていたら、娘もそれなりに食べるようになっていました。
が!!!1歳すぎになると激しい食べムラが出てきました。
タンパク源がとにかく好きで、肉、魚、卵は多少かたくてもモグモグしながら食べていました。問題は白ご飯と野菜。一目見ただけでぽいっと捨てるようになってしまいました。
原因は白ご飯のかたさでした。実はわたし、軟飯をすっ飛ばしていたのです。
軟飯はおかゆからご飯へステップする前の段階で芯がないやわらか〜いご飯です。おかゆ卒業とともに、「ご飯をやわらかめに炊けばいいよね?」と水多めにして普通に炊いたご飯にしていました。
これがいけなかった…。
やわらかく炊いてたとはいえ、娘にはかたかったみたいです。軟飯をあげてみたら、いや〜食べる食べる!!!驚くほど手づかみでガンガン食べてました。
やわらかい軟飯の作り方は、
- 茶碗に熱々のご飯をよそう
- ご飯がかぶるくらいまで熱湯を入れてラップをかける
- 30分〜1時間くらい待つ
- 食べてみてまだかたければ、お湯を追加してさらに時間をおく
ご飯のつぶはあるんですが、芯はないやわらか〜いご飯になります。軟飯問題が解決したら、その後は「食べない」悩みは卒業しました。
2歳10ヶ月の今では食べムラはありますが、大人のおかずまでうばって食べる食いしん坊娘に成長しています。
離乳食食べない悩みを乗り越えたブロガーさんの紹介
1歳2ヶ月のとき、断乳がきっかけで食べるようになった:イロハナさん
- 離乳食をはじめた当初からずっと少食
- 食べるものもかぼちゃ、さつまいも、パン粥など少ない
- 市販の離乳食より少し濃いめの味つけにする
- 授乳を減らしていき、1歳2ヶ月で断乳した
- ベビーフードより濃いめの味つけにしたら以前より食べるようになった
- 断乳後、「食べない!」が嘘のように食べるようになった
離乳食をはじめた直後から、ずっと少食で食べられるものも少なかったイロハナさんのお子さん。
体重の増え方が遅くなったのが心配になり、市販のベビーフードよりも濃いめの味つけにすることで以前より食べる量が増えたそうです(大人用の味つけより薄味にされています)。
授乳を減らして少しずつ食べる量が増えましたが、食べムラがすごかった様子。1歳2ヶ月の時に断乳され、めちゃくちゃ食べるようになったそうです。
普通の白飯と赤ちゃん用のふりかけをあげたら食べた:tmtmrs25さん
- 離乳食初期から少食であまり食べない
- ミルクパンかゆと赤ちゃんせんべい以外は吐きだす
- 好きな音楽をかけながら食事をあげる
- パパやおじいちゃんおばあちゃんがあげる
- SNS遮断、他の子と比べない
- おもいきって普通の白飯と赤ちゃん用ふりかけをあげる
- 他の子と比べないことで楽になる
- 1歳1ヶ月の時に白飯と赤ちゃん用ふりかけをあげたのをきっかけにモリモリ食べるようになった
離乳食初期の頃から少食で、ミルクパンかゆと赤ちゃんせんべい以外は吐きだしてしまっていたtmtmrs25さんのお子さん。
ママは育児に関するSNSを遮断して、他の子と比べないことを徹底したら、とても気が楽になったそうです。
1歳1ヶ月の時に、白飯と赤ちゃん用ふりかけをあげたのをきっかけにモリモリ食べるようになったそう。お子さんはおかゆやリゾットなどのドロドロした食べものは苦手なことに気づいたと書いていらっしゃいます。
わたしも長女の離乳食の時期にInstagramを見て焦ったり辛くなった時期がありました…。
SNSは見ないようにしました。わが子はわが子なりに少しずつ成長しているんですもんね。
母乳とビスケットだけの苦悩した日々を綴っている:うみうまさん
- 1歳1ヶ月のときアンパンマンのスティックパン以外拒否
- 1歳2ヶ月〜1歳5ヶ月まで母乳とビスケットのみで過ごす
- 3回食の食事をやめて終日フリーバイキングスタイルへ
- マナーは気にしない!食べたそうなときには食事をあげる
- 無理強いしないで待つ
- 1歳2ヶ月の時に食事に興味をしめした
- 1歳半の時にママの手からおにぎりを食べた
- 1歳9ヶ月の時にはモリモリ食べるようになった
最後に紹介するのは、母乳とビスケットだけで苦悩した日々を綴っていらっしゃるうみうまさんです。
お子さんはお米一粒さえ食べない超偏食だったそう。ここまで食べない子ははじめて見ました。
うみうまさんの試行錯誤された様子や、心境の変化など、とても読みやすい文章で綴られています(文才ありすぎて編集者さんかな?と思うほど)。
うみうまさんのお子さんへの愛情が伝わってきて涙が出てきます…。
うみうまさんの記事を見てどれだけ多くのママやパパが助けられることか。超偏食のお子さんがモリモリ食べるようになるまでのストーリーは必見です。
離乳食を食べない悩みを乗り越えたママたちの解決策まとめ
以上、ママたちの体験談を紹介しました。食べない悩みを乗り越えたママたちに共通しているのは、
- 他の子と比べない
- 離乳食本の理想を捨てる
- 食事に興味を持ってくれるのを待つ
でした。
TwitterやInstagramなどで同じ月齢の子の様子を見て落ち込んでしまう時には育児関連のSNSは見ないようにするのもいいですね。
離乳食本に、「◯ヶ月での量はこれくらい」 と食事の量の目安が書いてありますが、気にしなくて良いです。
生まれたときの体重が違えば、動く量も違うし、おっぱいやミルクを飲む量も赤ちゃんによって違うので、みんな離乳食本通りにいくわけがないです。
「絶対に薄味で」「いすに必ずすわらせて食事をあげる」。離乳食講座の時にはわたしもそのように指導しますが、それはあくまで理想。でも、実際は理想を捨てないといけないもあると思います。
マナーよりも何よりも食べてくれることを重視!みたいな。
体験談を読んで、少しでも気持ちが楽になってもらえたらうれしいです。
離乳食に悩んだときは、1人で悩んでいないで誰かに相談してくださいね。無料で専門家に相談できるところもたくさんあるので、使ってみてください。
あなたのお子さんの離乳食がうまくいきますように!応援しています。