離乳食の食材を加熱するのはいつまで?生で食べられる時期を食材別に解説

ママ

離乳食を作る際、豆腐やバナナっていつまで加熱したらいいのかな?

離乳食講座のときに、たびたび質問を受ける内容です。

この記事では、

  • 加熱せずに生で食べても良い時期を
  • 食材別にわかりやすく

解説しています。

カオルコ

離乳食初期(5〜6ヶ月頃)は全部加熱が原則、そのあとは食材によって生で食べられる食材も出てきます!

ただ、どの食材をいつから生で食べてよいかは離乳食本によっても書いてある内容が違います。

今回は、

この2冊の本を参考に、生で食べてもよい時期をまとめました。2冊で書いてある時期が違うときには、慎重なほうを採用しています。

あくまでも月齢は目安です。赤ちゃんの離乳食の進み具合によっても違うことを念頭にいれておきましょう。

カオルコ

食材別にわかりやすく書いているから、参考にしてみてくださいね!

目次

離乳食を加熱する理由

離乳食を加熱する理由
  • 殺菌するため
  • アレルギーを起こりにくくするため

①殺菌するため

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力がとても弱いので、離乳食に使うものは初期にはすべて加熱すると安心です。

豆腐なども湯通ししたり、作りおきして時間がたったおかずや、冷凍した食材も、電子レンジで熱々に加熱します。

②アレルギーを起こりにくくするため

特にたんぱく質は加熱することでアレルギーを起こりにくくなります(アレルギーが全てなくなるわけではありません)。

生で食べられるのはいつから?食材別に解説

これから、生で食べられる時期を食材別に解説していきます。離乳食本によっても書いてある時期は違いますので、今回は2冊の本を比較して慎重なほうを採用しています。

カオルコ

赤ちゃんの離乳食の進み具合によっても違うので、生で食べられる時期の目安は参考程度にしましょう!

豆腐

初期(5〜6ヶ月頃)加熱
中期(7〜8ヶ月頃)加熱
後期(9〜11ヶ月頃)加熱
完了期(12〜18ヶ月頃)加熱
豆腐の加熱方法
  1. 湯通しして表面を殺菌
    そのまま食べるときは、熱湯で表面を殺菌します。熱湯に豆腐をいれて、おたまですくえばOK。
  2. 電子レンジで加熱殺菌
    豆腐をそのまま、もしくはペーパータオルで包み、耐熱容器にのせ600Wの電子レンジで約1分30秒加熱。

豆腐は大豆の栄養がとれる植物性たんぱく質。消化吸収がよくトロトロ状にしやすいので、離乳食のたんぱく質デビューにぴったりです。

離乳食のすべての時期で湯通しするか、電子レンジで加熱してから離乳食としてあげましょう。

初期(5〜6ヶ月頃)や中期(7〜8ヶ月頃)はやわらかい絹ごし豆腐が食べやすいです。木綿豆腐は後期(9〜11ヶ月頃)以降に使うのが目安となります。

納豆

初期(5〜6ヶ月頃)×
中期(7〜8ヶ月頃)加熱したほうが安心
後期(9〜11ヶ月頃)生でもOK
完了期(12〜18ヶ月頃)生でもOK
納豆の加熱方法
  1. 熱湯を回しかける
    粘りがあると赤ちゃんは食べにくいため、茶こしなどにいれて熱湯を回しかけ、粘りを取ってから刻みます。最初から細かくなっているひきわり納豆を使ってもOKです。

初期のころは納豆は控えて、飲み込みやすい豆腐を使ったほうが安心です。

納豆が使えるのは中期(7〜8ヶ月頃)以降ですが、ネバネバしていると飲み込みづらいので、さっと湯通しすると食べやすくなります。

カオルコ

湯を通すと殺菌にもなりますね!

後期(9〜11ヶ月頃)になると、湯通しせずにそのままでもOKです。納豆は、パックを開けたばかりの新鮮なものをあげてくださいね!

納豆の豆をそのまま食べさせると器官に入り、窒息する危険があるので包丁で細かく刻むか、ひきわり納豆を使うと安心です。

豆乳

初期(5〜6ヶ月頃)×
中期(7〜8ヶ月頃)加熱
後期(9〜11ヶ月頃)加熱
完了期(12〜18ヶ月頃)生でもOK

手軽にまろやかなコクをプラスできる豆乳。胃腸への負担が心配なので、初期は控えたほうが安心です。

中期以降は料理に使うのであればOK。そのまま飲むのは完了期(12〜18ヶ月頃)からが目安となります。

カオルコ

無調整豆乳はおかゆに混ぜたり、スープに混ぜたりと離乳食にかなり使える食材です!

離乳食に使うときは、必ず無糖で大豆だけを使った無調整タイプを選んでください。砂糖が多く含まれる調整豆乳は離乳食には不向きです。

ヨーグルト

初期(5〜6ヶ月頃)
中期(7〜8ヶ月頃)生でもOK
後期(9〜11ヶ月頃)生でもOK
完了期(12〜18ヶ月頃)生でもOK

初期(5〜6ヶ月頃)はヨーグルトはあげるとしても、無糖のプレーンヨーグルトを少量からにしましょう。

ヨーグルトは加熱なしで使えます。新鮮なうちに早めに使いきりましょう。

離乳食期間すべてを通して、ヨーグルトは無糖のものをおすすめします。

アレルギーの心配があるので、最初は必ず少量からあげてください。

チーズ

初期(5〜6ヶ月頃)×
中期(7〜8ヶ月頃)カッテージチーズはOK
後期(9〜11ヶ月頃)種類による
完了期(12〜18ヶ月頃)種類による

チーズは加熱せずに食べることができますが、初期(5〜6ヶ月)は避けたほうが安心です。チーズは種類によって食べられる時期が違うので表にまとめました。

初期中期後期完了期
カッテージチーズ
粉チーズ
プロセスチーズ
クリームチーズ
溶けるチーズ
スモークチーズ
カマンベールチーズ

カッテージチーズ

カッテージチーズは、たんぱく質が多く、脂質と塩分が少ないので離乳食におすすめの食材です。裏ごしタイプを選ぶとそのまま使えます。

粉チーズ

粉状なので、おやきに混ぜたりととても使いやすいです。塩分が多いので、多く使いすぎないほうが良いでしょう。

プロセスチーズ・クリームチーズ・溶けるチーズ

たんぱく質とカルシウムが豊富です。加熱することでやわらかく、食べやすくなります。

スモークチーズ

かたいのでかみ切れず、そのまま飲み込んでしまうと危険です。小さく切ってからあげます。

カマンベールチーズ

アレルギーの心配があること、脂質が多いことから離乳食向きではありません。

チーズは塩分が多いので、チーズを使うときは調味料を減らすことをおすすめします。

牛乳

初期(5〜6ヶ月頃)×
中期(7〜8ヶ月頃)加熱
後期(9〜11ヶ月頃)加熱
完了期(12〜18ヶ月頃)生でもOK

牛乳は飲み物としてではなく、料理に加熱調理して使うのは中期(7〜8ヶ月頃)からOKです。粉ミルクを飲んでいれば食物アレルギーの心配は少ないですが、最初は少量ずつが安心です。

飲み物として牛乳を飲むのは、1歳を過ぎてからにしましょう。

料理に使うのは中期(7〜8ヶ月頃)からOKですが、飲み物としてそのまま飲むのは1歳を過ぎてからにしましょう。

果物

初期(5〜6ヶ月頃)加熱
中期(7〜8ヶ月頃)生でもOK
後期(9〜11ヶ月頃)生でもOK
完了期(12〜18ヶ月頃)生でもOK

ほとんどの果物は、初期(5〜6ヶ月頃)からOKです。初期にはすりおろしたり、裏ごししたりしてあげます。鍋で火にかけたり、電子レンジにかけて加熱しましょう。

中期(7〜8ヶ月)になると、生のままでもOKです。

缶詰の果物は糖分が多いので、あげるとしても後期(9〜11ヶ月頃)から。水洗いして糖分を洗い流したほうが良いです。

離乳食の食材を加熱するのはいつまで?のまとめ

食材加熱の目安
  • 豆腐:全時期で加熱
  • 納豆:後期(9〜11ヶ月頃)以降
  • 豆乳:完了期(12ヶ月〜1歳半)以降
  • ヨーグルト:中期(7〜8ヶ月頃)以降
  • チーズ:種類によっては中期(7〜8ヶ月頃)以降
  • 牛乳:飲み物としてそのまま飲むのは完了期(12ヶ月〜1歳半)以降
  • 果物:中期(7〜8ヶ月頃)以降

生で食べられるようになるのは、上記が目安となります。

ただ、この目安は離乳食本によっても違いますし、赤ちゃんの離乳食の進み具合によっても違うので、参考程度にされてくださいね。

あなたの赤ちゃんの離乳食がうまくいきますように。応援しています!

この記事は2020年2月現在の情報で執筆しています。今後、「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、情報が変わる可能性もあります。
書籍を参考に執筆しておりますが、本によっても情報は違います。赤ちゃんに離乳食をあげる際は自己責任でお願いします。

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