赤ちゃんが離乳食食べないんです
離乳食の相談を受ける中で、一番多いお悩みがこれです。わたしも長女の離乳食の中で、一番悩んだのは離乳食を食べない時期でした。
離乳食ってただでさえ作るの面倒なのに、一生懸命作った離乳食を食べてもらえず捨てるだけとか、苦行でしかないですよね。つらすぎる。
赤ちゃんの成長も心配だし、今後ずっと食べないのかも・・・と思ったり。おそらく、悩んでいるママやパパはネットでたくさん検索をすると思うんです。
「どうやったらわが子は食べるようになってくれるのか?」と。
でもその検索結果を見て、逆に落ち込んだり、「私はこんなことできてないなぁ」なんて自分を責めたりするなんて声も聞いて、そんなママやパパに役に立つ記事を書けたらと思いながら文字を打っています。
この記事で書いているのは、離乳食を食べないときにみるチェックポイント、です。
はじめに伝えておきますが、チェックポイントは大まかに4つに分けていますが、細かいところまでみると全部で20個ほどあります。
離乳食には正解はないですし、赤ちゃんそれぞれなので、考えられるところを全て挙げています。
赤ちゃんって敏感だったり、少しの変化で食べてくれるようになったりすることもあるので、もしかしたらこの記事があなたの役に立つかもしれません。
食べないと悩んでいるママやパパは少しだけ、3分だけでも読んでもらえたら嬉しいです。
- 離乳食をスタートする時期が早くないかな?
- 離乳食のつくりかたを変えてみたらどうかな?
- 食べるときの環境はどうかな?
- いつも食べているのに食べないときは赤ちゃんの環境が悪いのかも?
離乳食の食べないときにみるチェックポイント
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない…。
そんなときにチェックしたい主なポイントを4つにまとめました。
- 離乳食をスタートする時期が早くないかな?
- 離乳食のつくりかたを変えてみたらどうかな?
- 食べるときの環境はどうかな?
- いつも食べているのに食べないときは赤ちゃんの環境が悪いのかも?
一口で食べないと言っても、実はチェックするポイントはたくさんあります。思いあたるところを全部上げましたが、この記事に書いてあるチェックポイントでほぼカバーしているのではないでしょうか。
「スプーン変えただけで食べた!」というように、少し何かを変えるだけで食べるようになるということもあります。
ひとつずつ解説していきますので、自分の赤ちゃんにあてはまるものがないか、見てもらえたらうれしいです。
離乳食をスタートする時期が早くないかな?
離乳食をスタートするタイミングは大体5〜6ヶ月からはじめると言われていますが、赤ちゃん自身の食べる準備ができていないうちにスタートすると、食べないことも多いです。
離乳食をスタートするときには月齢の他に、赤ちゃんのはじめるサインが出ているかどうかも確認しましょう。
- 首がすわっている
- 腰を支えてあげると座れる
- 食べ物に興味がある
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
- 生活や授乳のリズムができている
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
離乳食のつくりかたを変えてみたらどうかな?
赤ちゃんは食べる練習のまっただ中。離乳食を食べることでお口が少しずつ発達していきます。
食べないときはもしかしたら、離乳食のかたさやトロミが赤ちゃんのお口の発達と合っていないのかもしれません。
- 粒が残らないように裏ごしをしてみる(初期)
- 大きさややわらかさを一つ前の状態にもどしてみる
- お粥を軟飯に、つぶしたものを固形になどステップアップしてみる
- 手づかみ食べできるものを取り入れる
- 味つけを変えてみる
- だしを使ってみる
- 肉や魚はパサパサしているときはとろみをつけてみる
- 皮はむいてる?
- お皿に盛る量を減らしてみる
- ベビーフードを使うのもあり
粒が残らないように裏ごしをしてみる(初期)
離乳食をはじめた初期の頃は10倍粥や野菜をつぶしたり、裏ごししたりします。つぶしても粒々が残っていると口に残って赤ちゃんが食べないことがあります。
初期のころは裏ごしをしたり、ハンドブレンダーでつぶすなどして粒が残らないようにするのが良いでしょう。
大きさやわらかさを一つ前の状態にもどしてみる
離乳食は食材の大きさが大きくなったり、やわらかい粥から粒々のご飯になったりとステップアップしていきます。
食材の大きさを変えたら食べなくなったというのはよくある話。食べないときにはひとつ前の食べていた状態に戻して、また日程が経ってから再チャレンジしてみるのも良いでしょう。
また、食事全体の食材の大きさややわらかさを一気に変えるのではなく、一品ずつ変えていくほうがいいです。
お粥を軟飯に、つぶしたものを固形になどステップアップしてみる
たまに、お粥やドロドロした食事が苦手な赤ちゃんがいます。そういう子は大人と同じご飯をあげたら急に食べだした!という声をよく聞きます。
「ドロドロした食事が苦手なのかも?」と思ったらステップアップしてかための食事にしてみるのも良いかも。
おすすめは軟飯です。ご飯の粒の形は残したまま、モグモグしやすく軟らかい状態のご飯です。
手づかみ食べできるものを取り入れる
自分で手づかみ食べをしたのをきっかけに食事に興味を持ってくれることもあります。
手づかみ食べには野菜をだしで煮たものを準備するのがおすすめです。
味つけをかえてみる
離乳食の味つけは初期のころは味つけなしで、9〜11ヶ月頃(離乳食後期)になってきたら少量の調味料を使うと離乳食本には載っています。
基本的にはこの通りにするのが良いと思います。
ただ、好む赤ちゃんは赤ちゃんそれぞれ。1歳過ぎても味つけなしでパクパク食べる赤ちゃんもいれば、調味料で味つけしないとなかなか食事がすすまない赤ちゃんもいます。
「薄味が良い」というのはその通りなのですが、味つけなしだと食がすすまない赤ちゃんの場合、今より少し味つけを濃くするというのも良いでしょう。
でも、その前にやってほしいのは、だしをきかせることです!
だしを使ってみる
濃いめのだしを料理に使ってみると、味が全然変わります。本当にびっくりします。
濃いめのだしで煮ただけの野菜でもとってもおいしいんです。だまされたと思って、だしを離乳食にたくさん使ってみてください。
肉や魚がパサパサしているときはとろみをつけてみる
肉や魚が苦手という赤ちゃんの多くは、パサパサした食感が影響しているかな?という印象です(わたしの勝手な印象です)
まだお口が発達していない飲み込むのが苦手な赤ちゃんだと、パサパサして飲み込みにくいかもしれません。
水溶き片栗粉や米粉でトロミをつけてあげるのも良いですし、おかゆと一緒に食べるのもおかゆのトロミで食べやすくなっておすすめです。
わたしはもっぱらおかゆと混ぜてあげることが多いです!
お皿に盛る量を減らしてみる
食べて欲しい量より少なめの量を盛り付けて、全部食べた達成感を味わうのも良いですね。
ベビーフードを使うのもあり
ベビーフード、いいですよ!市販のベビーフードにすると食べてくれる赤ちゃんもいます。
手作りの離乳食は食べなくてベビーフードなら食べるなんて悲しい
なんていう声も聞こえてきそうですが、ベビーフード食べてくれるなら、それでいいじゃないですか!
いずれ、ママの手作りの食事も食べてくれる日が必ずきますので。今は食べてくれるものに頼りましょう。
ベビーフードを使うなら、無添加で有機素材を使っているカラフルプラスがおすすめです!
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食べるときの環境はどうかな?
赤ちゃんのお腹の空き具合や、食べるときの環境も影響してきます。
- お腹が空いている?逆に空きすぎてない?
- フォローアップミルクや牛乳(1歳以降)が多くない?
- スプーンやお皿を替えてみる
- いすや姿勢を意識してみる
- おもちゃを見えないところに移動する
- テレビを消す
- ママやパパから食べろオーラが出てない?
お腹が空いている?逆に空きすぎてない?
「食べない」とお悩みのママで一番多い原因は「赤ちゃんがおっぱいやミルクでお腹いっぱいになっている」ことだと思います。
「離乳食食べないんだったら断乳してね?」なんて言うつもりは全くないですが、1歳以降で食べない赤ちゃんはおっぱいやミルクをやめた途端に食べだしたという方がとても多いです。
おっぱいやミルクと離乳食のバランスは考えたいところですね。
逆に、お腹が空きすぎていて泣いて食べないということも考えられます。そんなときには少しおっぱいやミルクをあげて落ち着いてから食事をあげるとうまくいくかもしれません。
フォローアップミルクや牛乳が多くない?
これも上の「お腹が空いている?逆に空きすぎてない?」と通じるところがあります。
食べないと心配だから、フォローアップミルクや牛乳をついついたくさんあげちゃうこと、多いんです。
気持ちはとってもわかります!!食べないならせめてフォローアップミルクや牛乳で栄養とってほしいと思うのは親心!
フォローアップミルクや牛乳をあげちゃいけないというのではないのですが、多すぎると食事を食べなくなることが多いです。お腹いっぱいになっちゃうから。
多いかな?と思ったときは減らしてみるのも良いかもしれません。
スプーンやお皿を変えてみる
赤ちゃんは敏感なので、スプーンひとつで食べたり食べなかったりする子もいます。
プラスチックの材質が苦手で、木のスプーンに変えたら食べるようになったり。大人がお箸を使っているのを見ているので、お箸であげると食べはじめる子もいます。
いすや姿勢を意識してみる
最初のころは抱っこでも良いんですが、足を床につけて踏ん張れるようになったら、足が床につく姿勢で食べるのをおすすめします。
足がブラブラした状態だと、噛む力も噛める面積も15%ダウンすることが研究でわかっているんです。
大人だって足がつかない高さのいすに座って足がブラブラしていたら落ち着かないですもんね。
おもちゃを見えないところに移動してテレビを消す
なんてことなさそうなのですが、食べるときの環境づくりはとっても大切です。
大人は気にならなくても、子どもはおもちゃが気になるようで。保育園ではおもちゃが見えないように布をかけるところもあるようです。
テレビを消すのも大事ですね!
ママやパパから食べろオーラが出てない?
心配だからこそ、食べてほしくてついつい真剣な顔になっちゃうのですが…敏感な赤ちゃんはママやパパのお顔が気になります。
思い返せばわたしも食べるかな・・・と真剣な顔でスプーンをつきだしてたなぁ
いつも食べているのに食べない時は赤ちゃんの機嫌が悪いのかも?
- 体調悪くない?
- おむつは替えてる?
- ゲップはさせた?
いつも食べてくれるのに今日は食べてくれない
そんなときは赤ちゃんの機嫌や体調が悪いのかもしれません。体調が悪いと一時的に食べなくなることが多いですが、体調が回復したらまた食べるようになります。
わたしの子どもは体調が悪いのが回復すると今まで以上に食べる量が増えていました。なんだか体調をくずした後は1段階レベルアップする感じ。
他に、おむつがぬれていたり、ゲップが出なくて苦しかったりという状況が関係していることもあります。
何をやっても解決しないときには時間が解決してくれるかも
色々と書きましたが、上のチェックポイントを全部チェックしてみても解決せず、「本当に食べないな・・・」という子もいます。
実際、離乳食講座を開いている時期には、
思い当たることは全部やってみたけど食べないんです
という何人のママにも相談を受けました。全く食べてくれなくて、本当に疲れきっているママには
離乳食、一度おやすみしてみたらどうでしょうか?
ということもありますし、
この時期はいっそ全部ベビーフードにしてみたらどうでしょうか?
ということもあります。
1、2ヶ月後にそのママに会って話を聞くと、
急に食べるようになったんです!
と言われることがほとんど。
手づかみ食べがきっかけだったりすることもあるんですが、特にきっかけもなく、急に食べだしたと聞くことも多いです。ずっと食べなかった子って聞いたことがないのでご安心ください。
何もやっても食べない時期は、赤ちゃんの食べるタイミングじゃないんだろうなぁと思っています。
「そのうち食べてくれるようになるよ!」なんて投げやりなアドバイスをしたいわけではないです。
「そのうち食べるわよ」と言われても、食べなくて心配なのは”今”なんですよね。
とってもわかります。わたしもそうでしたから。
でも、ある日急に食べるようになったという例も実際たくさん聞いていますし、見てきているので、心配しすぎないでほしいなと思います。
倉治七重.エステティックな永久歯列を獲得するために必要な幼児期における日常生活について.歯科審美.1998,11(1),p.244-251