赤ちゃんが生まれて、お世話にいっぱいいっぱいになっているうちに始まる離乳食。
多くのママやパパが子どもの食事で一番にぶつかる壁だと思います。今では離乳食の仕事をするわたしも、過去に悩んだ一人です。
この記事では、そんなわたしが、1人目のお子さんを育てる新米ママ・新米パパでも大丈夫なように、離乳食スタートから完了まで離乳食の全てを解説します。
たくさんのママやパパが悩む
- 離乳食っていつから始めたらいいの?
- なにを揃えたらいいの?
- 赤ちゃんが離乳食を食べなかったらどうしたらいい?
- 離乳食に困ったら誰に相談したらいいの?
といった疑問についても、しっかりと解決していきます。
この記事を読むことで、安心して離乳食をスタートできるようになるのが目的です。
わたしの経験も含めて、わかりやすく書いているので最後まで読んでみてくださいね!
そもそも離乳食とは?
そもそも、普通に生活していて離乳食を見る機会ってなかなかありません。そのため離乳食自体のイメージがつかない方もいると思います。
「2人目、3人目のお子さんの離乳食だから、離乳食のことはだいたいわかってるよ!」「とにかく食べられるようになればいいんでしょ!」という方は読み飛ばしてOKです。
- 離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
- 1歳〜1歳半ころまでに初期→中期→後期→完了期って進む
- 離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていい
離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
離乳食は、おっぱいやミルクを飲んでいた赤ちゃんが噛んで食べる食事をするための練習期間です。
1歳〜1歳半ころまでに初期→中期→後期→完了期と進む
離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめます。練習するために、最初はミルクみたいな液体に近いものから。
そして飲み込めるようになってきたら水分を減らしていき、12ヶ月〜18ヶ月(1歳〜1歳半)くらいになるときには大きめの食材をパクっと食べられるようになります。
赤ちゃんが食べ物を食べられるようになるって大きな成長ですよね!
離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていい
離乳食は初期〜完了期までで目安の月齢が決まっていますが、あくまでも目安です。体重もからだの発達もバラバラなのに、離乳食の進み具合が同じはずはないんですよね。
だから、「周りの赤ちゃんが離乳食進んでる」とか、「離乳食の本通りにいかない」とか気にしなくていいんです。
詳しくはこちらに書いています。
離乳食の基本ルール
離乳食の基本ルールを解説していきます。すべて大事なことなので、ひとつずつ解説します。
①赤ちゃん自身の発達に合わせて離乳食を進める
離乳食本やこの記事に書いてある月齢はあくまで目安。赤ちゃんの体重や歯の生えかたも違うので、離乳食の進み具合は赤ちゃんそれぞれです。
トロトロ状から始め、歯の生えかたや口の動きの発達をみながら少しずつかたさを増していきます。
②食べ物は加熱する
赤ちゃんは細菌に対する抵抗力がとても弱いので、離乳食はすべて加熱すると安心です。
豆腐なども湯通ししたり、作りおきして時間がたったおかずや、冷凍した食材も熱々になるまで加熱します。
離乳食が進んできたら、果物やヨーグルトなど一部の食材は火を通さなくても食べられるようになります!
③味つけなしからはじめて、いろいろな食材を少しずつ増やす
多すぎる塩分は、赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまいます。また、味覚の発達にも影響があるので、離乳食の初期(5〜6ヶ月)は味付けなしからはじめましょう。
離乳食を調味料で味つけするのは後期(9〜11ヶ月頃)から。完了期(12〜18ヶ月頃)には使える調味料の種類が増えますが、1歳を過ぎても大人の食事を2〜3倍に薄めるのが良いです。
同時にいろんな食材を少しずつ増やしていき、大人の食事に近づけていきます。
④離乳食のNG食材を知る
- はちみつ
- もち
- かまぼこ
- そば
- 刺身・生卵
はちみつは赤ちゃんが処理できない菌(ボツリヌス菌)を含んでいるため、1歳までNGです。
また、のどに詰まらせる危険のあるもち、塩分が多くかみにくいかまぼこもNG。そばはアレルギーの心配があります。刺身、生卵などの生食もダメです。
NG食材は命に関わることなので知っておきましょう
⑤アレルギーに注意する
はじめての食材をあげるときは、ごく少量を赤ちゃんが機嫌が良い時にあげます。はじめての食材は1食で1種類に。病院の診療時間内に受診できる時間にあげると安心です。
特に、3大アレルギーと言われる「卵」「小麦」「乳」をはじめてあげる際には注意しましょう。
急にアレルギーの症状が出てくる子もいるから注意して!
⑤スプーンの使い方を知る(スプーンを水平に引き抜くのがポイント)
赤ちゃんのお口の発達につながってくるのが、離乳食をあげる時のスプーンの使い方です。
- 下くちびるにスプーンをトントン
- 赤ちゃんがくちびるではさんで、上くちびるでとり込むのを待つ
- スプーンを水平に引き抜く
スプーンで下くちびるに軽くふれて、赤ちゃんに「食べるよ〜」というサインを送ります。
赤ちゃんが口をあけたら、スプーンを下くちびるにおくだけ。赤ちゃんが自分の上くちびるで離乳食をとり込むのを待ちます。
そのあと、スプーンは水平に引き抜きましょう。
- 上くちびるに沿って引き抜く
- 口の奥にスプーンを入れる
上くちびるに沿って引き抜くと、赤ちゃんが自分で離乳食をとり込む力が育ちにくくなるので、スプーンを引き抜く際は水平に引く抜くことを意識します。
また、口の奥までスプーンを入れると、丸のみのくせがつきやすいです。
離乳食に必要なグッズ
離乳食期に必要なグッズと、必須ではないけれどあったら便利なグッズとわけて紹介していきます。
必須の離乳食グッズ
- 離乳食用スプーン(発達によって使い分ける)
- 離乳食用食器
- すり鉢や裏ごし器、おろし器
- スタイ
- イス
離乳食スタートのときにそろえたいのが、離乳食用のスプーンと食器。スプーンは赤ちゃんの口の発達によって、使うスプーンも変わってきます。
離乳食スタートの頃は、食材をすりおろしたり、裏ごししたりする必要があります。家にある道具で間に合えば特に買う必要はないですが、自宅になければ、離乳食調理セットを買うと使いやすいです。
スタイやイスは離乳食が進んできたらでOK。イスは選ぶときにチェックすべきポイントがあるので、こちらの記事を読んでみてくださいね。
あったら便利な離乳食グッズ
- 離乳食調理セット
- ハンドブレンダー
- 外出用ハサミ
- 外出用スプーン、外出用スタイ
- フリージング用容器
離乳食調理セットやハンドブレンダーは離乳食初期の時期にあると便利です。ハンドブレンダーは時短アイテムとして最適。
外出先で食事をとることが出てきたら、外出先で大人の食事を細かくするためのハサミや外出用スプーン、外出用スタイがあると便利です。
離乳食はフリージングすると時短になるので、専用のフリージング用容器があると使いやすいです。
最初にあれもこれも揃えるのではなくて、必要になったら買うのが良いです!
離乳食のスタートから完了までの流れ
離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめて、12〜18ヶ月頃(1歳〜1歳半頃)くらいが完了の目安です。離乳初期、中期、後期、完了期の4つの時期があります。
時期 | 離乳食のかたち | |
---|---|---|
初期 | 5〜6ヶ月頃 | なめらかにすりつぶした状態 |
中期 | 7〜8ヶ月頃 | 舌でつぶせる固さ |
後期 | 9〜11ヶ月頃 | 歯ぐきでつぶせる固さ |
完了期 | 12〜18ヶ月頃 | 歯ぐきで噛める固さ |
離乳初期(約5〜6ヶ月頃)
5〜6ヶ月の赤ちゃんはトロトロの離乳食を数口ごっくんするのがやっとです。初期はごっくんする練習だと思いましょう。
おかゆや野菜、卵黄などを裏ごししたり、すりつぶしたりしてあげます。離乳食はまだ1日1回。栄養はほとんどおっぱいやミルクからとります。
離乳中期(約7〜8ヶ月頃)
7〜8ヶ月の赤ちゃんは食べ物を上あごでつぶしてモグモグできるようになります。食べ物はすりつぶしたり、みじん切りにしたりと固形になってきます。
離乳食は1日2回に増えて食べる量も増えてきますが、まだおっぱいやミルクから栄養をとる方が多いです。
離乳後期(約9〜11ヶ月頃)
9〜11ヶ月の赤ちゃんは歯ぐきでカミカミできるようになります。食べ物の大きさもあらみじん切りやコロコロとした大きさに。
食事は1日3回に増えて、おっぱいやミルクよりも離乳食からとる栄養の方が増えていきます。
離乳食の進み具合は個人差が大きい時期で、離乳後期は「食べない」「噛まない」といった悩みも多いです。
離乳完了期(約12〜18ヶ月頃)
12〜18ヶ月頃の離乳完了期には、食べ物を前歯でかみ切れるようになります。
1日3回の食事の他におやつも食べる時期です。おっぱいやミルクの量は少なくなり、栄養の大半は食事からとります。
離乳食が終わると、なんでも食べられそうな気がしますが、噛む力はまだ弱いので、子どもに合わせた食事にすることが必要です。
離乳食の進み具合は個人差あり
離乳食をあげる時期は、赤ちゃんの食べる能力の発達に合わせて、4つの時期に分けて考えます。
初期のころはまだ栄養の8〜9割がおっぱい・ミルクですが、完了期になると、食事から約8割の栄養をとるようになります。
ただ、これはあくまでも目安。その月齢になったからといって、全ての赤ちゃんが同じように食べられるわけでもありませんし、個人差がとても大きいです。
また、進んだかと思ったら食べなくなって後戻りするのもよくあることです。
食べない時期、食べる時期があってもいずれはみんな食べられるようになりますので、他と比べないで、わが子のペースで離乳食を進めましょう。
赤ちゃんの食べたいっていう気持ちを大事に育ててあげましょう!
離乳食の作り方
離乳食はイチから作るより、まとめて下ごしらえして小分け冷凍にする方が断然ラクです。
フリージングするときは、
- 食材が新鮮なうちに冷凍
- 加熱調理して冷凍
- 食べるときは熱々になるまで再加熱
- できるだけ1週間以内に使い切る
上記の点に気をつけましょう。
製氷皿は離乳食専用のものを使うと、底から押してラクにはずせるのでとても便利です。
わたしは100円均一で製氷皿を買ったけど、冷凍した後に取り出しにくくて不便でした。
ほかに、離乳食には欠かせないおかゆの作り方や、常備しておくと便利な食材もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
無添加ベビーフードのおすすめ
赤ちゃんのお世話をしながら、離乳食を作るのってホントに大変です。ママやパパが疲れたときや時間がないときは市販のベビーフードに頼っちゃいましょう!
でも赤ちゃんが口に入れるものはこだわりたいですよね。わたしが1番おすすめするのが、無添加オーガニックの「カラフルプラス」です。
使われている野菜やお米はすべて有機のオーガニック。もちろん添加物も使用されていないので、安心して使えます。
お粥からおかずまで多用なメニューが揃っているので、ベビーフード選びに悩んだら、カラフルプラスをお試ししてみましょう。
お試し利用できるトライアルセットもあります!
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離乳食のお悩みQ&A
「離乳食を食べない」「好き嫌いが気になる」離乳食の時期にはどうしても一喜一憂したり、悩んだりしちゃいますよね。
そんな時に見て欲しいお悩みQ&Aです。
添加物や安全性が気になる方は、カラフルプラスのベビーフードがおすすめ!有機野菜やお米を使っていますし、無添加でもあるこだわりの離乳食ブランドです。
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離乳食に悩んだときは専門家に相談
離乳食の期間は約1年あります。その1年すべての期間で、離乳食がスムーズに進む人なんてほとんどいません。
食べなかったり、好き嫌いが激しかったり、スプーンやお皿をひっくり返したり。ひとつ悩みが解決したと思ったらまたひとつ悩みが出てきたりします。
そんなときには、一人で悩まないで、誰かに相談してみましょう。家族や友人でもいいですが、離乳食の専門家に相談すると解決するかもしれません。
誰に相談したら良いかわからない時はこちらの記事を読んでみてくださいね。
- 厚生労働省.「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0314-17.html(参照2020-02-25) - ベネッセコーポレーション.最新!離乳食新百科.ベネッセコーポレーション,2018,p.231,ISBN978-4-8288-6903-2
- 主婦の友社.はじめてママ&パパの離乳食.主婦の友社,2015,p.191,ISBN978-4-07-295550-5